「春」の取り組みに

 桜の花が咲き始めましたね。

朝、つぼみでぎっしりと詰まっていた枝が、午後には開花していて驚きました。

この時期はいつもお花見気分で、ご利用者さんたちと送迎の時間を楽しんでいます。

 

施設内もすっかり春らしくなり、ご利用者さんたちがご自宅の庭で咲いたからと花々を持ってきてくださいます。その色彩の美しい事!!皆で楽しませていただいています。

 

 昨今、様々な報道で「フレイル」という言葉を耳にします。

このコロナの時代に自宅にいることが多く、刺激が減ることで運動機能や認知機能が低下していくことだそうです。

「わおん」にお越しくださった日は、運動量・会話量・笑顔量・・・(*^^)vすべて沢山にとっていただこうと、スタッフは様々に工夫しています。

 

これは今の時期だけ行っているのではなく、音楽療法の中での運動量確保としてボール運動や棒体操、またゴム運動等を取り入れています。

でも最近はその時間が長い目ですね。皆さんうっすら汗が…上着を脱いだり…(^_-)-☆

 

 

ボールを思いっきり天井近くまで放り投げています。

 

うまくキャッチできるかっ!!

 

Tさん、ちょっと苦手な右手も使います!今年は手の色がいいですね。

 

Aさん、お若いころの手の怪我で使いにくい手も、この通り、頑張ります!!

 

 

Nさん、「あ~失敗!」もありますが、体で受け止められ、意欲満々が嬉しいです。

 

Nさん、「わおん」にこられて歌声も体の動きも、とっても大きくなって下さいました。

 

Nさん、この意欲が私たちスタッフのモチベーションです。暖かくなり体が動きました。

 

Tさん、ナイスキャッチ! その意欲は嬉しいです~~~

入浴中のかたもおられ、全員の写真は撮れませんでしたが、皆さんの熱気が伝わりますでしょうか?ドリブルしたり放り上げたり、またまた誰かにバウンドパスしたりと、様々に取り組みました。

 

 

そしていつもの♪あいうえおの歌・がぎぐげごの歌を口腔体操で歌います。

ゆっくりバージョンとテンポアップとあります。

活舌にも口腔内筋力アップにもつながります。よく歌い、よくしゃべり、よく食べる!!

これは♪ソーラン節 です。

全員が楽器を必ず持ちます。それも「どれでもいい」というのはご法度で、「私コレ!」と選ぶ作業も必ずしていただきます。自分で選ぶのと、与えられたものをやるのでは意味が違います。

 

 

ふふふ~

この体の大きさの違いは・・・

 

ところが音楽のエネルギーは同じなのです。

 

Tさん、和太鼓の枠打ちが素敵でした。

Aさん、軽やかなリズムがよかった~🎵

 

 

それぞれに、それぞれのスタイルで、とってもよく演奏されました。

 

鳴子…「これが軽いから手に合うんや」

 

太鼓…「面白いわ」

 

 

 

 

Nさん、小刻みに鳴子が揺れてます。

 

Sさん、歌と楽器がぴったり合いました。

 

Tさん、太鼓の置き方を工夫されましたね。

 

アップでこっそり撮影📸  いい表情です。

 

そして今年はこの曲に挑戦しています。

 

皆さん「知ってるけど難しい」とおっしゃいますが、3月中頃から練習を重ね、とうとう桜の開花に間に合いました!

 

歌っていますよ~~~

熱唱される方もあり!

 

これだけの取り組みを午前中にすれば、運動量はOKかと。。。

そして昼食です。お腹空きますね。

 

 

皆さん残さず召し上がってくださいました。

 

戻ってきたのは海老のしっぽでしたよ。

 

 

午後にはまたテーブルに着いてのレクゲームがあります。

その後は再び体を動かしていただきます。

 

「春のひっつきゲーム」

 

お分かり頂けますでしょうか?

白い細いテープはマジックテープです。

投げるボールにもマジックテープが張ってあり、

このボードに引っ付き、点数を競います。

春の絵の処は点数が倍だそうで、皆さん狙います。

 

Tさんから、掛け声も高らかに!かなり高得点のカードを狙ってらっしゃいます。

 

Nさん、この絶妙な投げ分けです。最近勝負事には意欲満々です。

 

Nさん、とーーーっても投げ方を工夫されました。

 

Sさん、「がんばるぞー」の雄たけびも勇ましく!

 

Aさん、失礼ですが90代後半の女性ですよ!この体力と意欲と精神力は素晴らしいです。

タイミング悪く写真が撮れなかった方、ごめんなさい。

お互いに応援しあって和気あいあい、でも得点計算となると「あんた、何点やった?」

 

 

 

「ばんざーい」

「ばんざーい」

 

頑張りました!とお互いを称えあう、ほのぼのとしたひと時です。

 

 

皆さんの笑い声と歓声に包まれ、楽しく終了できました。

運動量・会話量・笑顔量、どれも満点の一日でしたね。

「あー面白かった、ありがとう」の言葉を残してくださったことは、嬉しかったです。

 

****************🐾***********************

 

 

ご利用者さんの中でも、心配をしてくださっている方がいらっしゃいますので、ご家族の方々にもこの場でお伝えさせていただきます。

 

「わおんのわんこ」のヴァイスが3月15日(ブラウの誕生日)に、ドッグランで遊んでいて「キャン!」という鳴き声とともに、後ろ左脚の靭帯を負傷しました。

その日は脚を地面に着けることができなくて、本当にブラブラな後脚でした。3本脚で歩く姿はとても見ていられず、涙が出ました。

獣医さんは「前十字靭帯損傷」と言われ、靭帯が何本か切れたか伸びてしまったかとの説明でした。

治療方法は、手術で金属のプレートを脚の骨に固定するか、上手くいけば温存療法かと言われ、とにかく一週間は安静にし経過を見ることになりました。

安静を保つのは犬・人ともに辛く、トイレ出し以外はずーっとハウスでした。

一週間後に診察して頂くと、安静が良かったのか獣医さんは「良くなってきている、これなら温存できるかな」と、手術と温存を同じパーセントで考えて下さっている様子です。

もう一週間、薬とサプリメントで様子観察となりました。

今も歩かさないようにしています。

そんなヴァイスにこんなカートを用意しました。

 

これは勿論、犬用です。これで歩かせずに目的地まで行けます。お花見にも連れて行ってやろうと思っています。

脚を大切に、何とか手術をせずに、普通の歩行ができることを願っています。

 

幸い、よい方向に向いている様です。獣医さんと犬の整体の先生は、ヴァイスの持っている筋肉量がとても豊かで、傷ついた靭帯を早くカバーしているのではないかと。

わおんのドッグランや朝来の山々を走り、雪遊びもたくさんし、そして朝来で獲れた鹿肉を主食としたおかげで、いい体になっていたようです。

 

ヴァイス、頑張ろうね!元気な脚になってまた歩こうね!!お山を走ろうね!!!

 

 

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コメント: 4
  • #1

    山内 (木曜日, 25 3月 2021 12:50)

    何時もお世話になり有り難うございます。遅くなりましたが、3月15日ブラウ君のお誕生日おめでとうございます。その日にヴァイス君が脚の怪我をされたんですね。大変でしたね。痛かったと思います。1日も早い回復を願っております。また、わおんの皆さんと元気に遊んで下さいね。ほんとに今、フレイルと言う言葉をよく耳にしますがわおんにお世話になっていたら、音楽、運動、会話、笑顔、美味しい食事、フレイルなんか吹っ飛んでしまいます。皆さんとご一緒させてもらいスタッフの皆さんの心あるお声掛けに感謝しております。また皆さんの頑張られてるゲーム、演奏が伝わってきて胸が熱くなりました。有り難うございます。よろしくお願い致します。

  • #2

    わおん (木曜日, 25 3月 2021 17:37)

    山内さん、コメントありがとうございます。

    コロナで朝来にお帰りになれない期間が長いですね。こちら方面、コロナの感染者が出ているらしく、お母上様にお会いになれず、お気持ちお察しいたします。
    ブラウのお誕生日にヴァイスの怪我・・・私の不注意で、可愛そうなことをしました。
    でも次第に回復してくれることを信じて、今は大切に脚を温存しています。
    そのヴァイスのこともお母上様は「あれまあ…ものが言えんからかわいそうに…」と優しい言葉を仰ってくださいます。
    春になり皆さんとの取り組みも変わってきました。やっぱり「春」っていいですね。
    皆さんと楽しいひと時を、お母上様にもお過ごしいただきたいと思っております。

  • #3

    山内 (木曜日, 25 3月 2021 19:45)

    有り難うございます。ほんと春って良いですよね。桜の花も咲き心ウキウキですが密をさけソーシャルディスタンスで近くの公園で静かに見ようと思ってます。毎日のように母と同じ時間に電話をして話は出来ますがなかなか噛み合わない事が多くなってきました。わおんでもご迷惑をお掛けする事多くなってると思いますがどうぞよろしくお願い致します。早く朝来に行きたいです。ヴァイス君早く元気になって、ブラウ君と仲良く遊んでる様子を待ってます。

  • #4

    わおん (金曜日, 26 3月 2021 08:39)

    山内さん、再びありがとうございます。

    お電話での会話は難しいですね。私たちはお顔を拝見しながらの会話なので、とっても楽しくスムーズに進みますよ。そしていつも感謝と前向きなお気持ちを表現してくださいます。こちらが励まされることがよくあります。私たちも歳を重ねたときに、あんな風に感謝を常に言葉で言えるおばあちゃんになりたいねって・・・
    ヴァイスへのお見舞いのお言葉、落ち込んでいるママへ、励みになります。

スタッフ犬紹介

 

 

 

 

WEISS(ヴァイス)

英国ゴールデン

    レトリバー♂2013.2.9生まれ

様々なグループでセラピードッグの勉強をし、JKC訓練競技会ではトレーニングチャンピオンを獲得。

NPO法人日本アニマルセラピー協会のセラピー犬に認定。

認定NPO法人日本レスキュー協会セラピードッグチームの潜在性テスト・適性テストにも合格しています。

 

英国ゴールデンの持つ穏やかな性質とお茶目な気質を、セラピーの分野で発揮しています。

 

2024年 10月20日

永眠 11歳8か月

自宅でママに抱かれたまま、痛みや苦しみはなく永遠の眠りにつく。

 

 

 

 

 

 BLAU(ブラウ)

ボーダーコリー

♂2009.3.15生まれ

六甲警察犬訓練所、宗平所長の指導の下、2歳からアジリティーを練習。JKC大会にオーナーハンドラーで出場し、数々の賞を戴いています。

人間と遊ぶことがとても楽しいと思っている子です。

 

2024年 6月15日

永眠 15歳3か月

「わおん」の皆さんに見守られながら、苦しみも痛みもなく、大往生を果たす。