梅雨明けが待ち遠しかったのですが、実際に梅雨が明けてみれば、やはり厳しい暑さです。蒸し暑さも加わって、体力の消耗を感じます。
その上、コロナウイルスの様々な情報が耳に入り、体も心も疲れます。
「わおん」のご利用者さん、この日は皆さんどうされたのでしょう・・・
10名のご利用者さんの内、お声がでているのは2~3人・・・
ボールや棒体操をしても失敗続き・・・
エンジンが全くかかりません。
ところが♪高原列車は行く 「この曲で夏の高原へ行った気分を想像してください」とお話しするや否や、皆さんの表情が変わり、歌声が出始めたのです。
男性のきれいな低い声が、女性の美しい高い声を支えてくださいます~~♪
席を外していた方も戻ってこられ、入浴の方も戻られ、一気に楽しくなってきました。
いつものお仲間がエネルギーをまとめて下さったかのようです。
これならリズム楽器を入れてみよう!と思い、皆さんに楽器を提示してみると・・・
「私これがしたい」とIさんが白いフレームタンバリンを一番に選んでくださり、その勢いに乗って次々と楽器が決まりました。
皆さんのテンションが次第に上がり、とうとう大きな歌声と愉しいリズムへと!!
次第に皆さんの気持ちがリズムの共有でまとまり、楽しい「高原列車」が発車ました❤
Sさん
しっかり歌詞幕を見て歌い、サウンドシェープを演奏中です。
Tさん
いつもの小刻みな太鼓のリズムで、曲に躍動感を与えてくださいます。
Sさん
いつもの美しい歌声で高らかに歌い、アゴゴベルのリズムを一工夫されました。
Hさん
1回目はジェンベを…楽器を支えるのが重くなり、軽いマラカスに変えて高く振り上げリズム表現です。
Tさん
そのジェンベを引き受けて下さいました。何だか洋服と楽器の雰囲気がピッタリ!
Sさん
アゴゴベルを軽快に演奏中、いつもは歌中心になるのですが、楽器で躍動感たっぷりです。
Iさん
挑戦してみたい!と選ばれた白いフレームタンバリンを真剣に演奏中。引き締まった良い表情ですね。
Tさん
アゴゴを選ばれ「面白い楽器」との感想。やはり歌いながらリズムが入りました。
Nさん
さっきまで目を閉じてらしたのに、笑顔まで出ました。
軽やかに鈴を鳴らし、歌を口ずさんでくださっています。
Nさん
民謡も好まれ、歌謡曲も良くご存知、童謡唱歌はお手の物!の方。
高らかに歌ってくださいました。
心地よい表現です。
最後には演奏しきったぞ!という感情がこんなパフォーマンスを。
これは、♪高原列車は行く の持つ力と言いましょうか・・・
皆さんよく馴染まれた曲だったことと、やはりこの曲の持つ軽やかさが歌詞やリズムを通して皆さんの気持ちを明るくしたのだと感じます。
音楽の持つ力と申しましょうか、旋律・リズムからエネルギーを得られたと。
そして皆さんどこかで、藤山一郎さんの歌う♪高原列車は行く を思い出されていたのでは無いでしょうか。
この曲で勢いを得た皆さん、高原を思い想像できる曲を次々と愉しんでくださいました。
♪牧場の朝…4種類の鈴やベルの音を聴き比べて、感想を出しあいました。
♪夏の思い出…水芭蕉の群生地が養父市の大屋にもありますねと話すと出身地の方も。
♪山小舎の灯…寂しくも美しい曲が、白馬や穂高の地名とともに。
すっかり皆さんはいつものご様子に戻られ、昼食になりました。
午前中は音楽療法やドッグセラピーに参加していただく事が多いのですが、どちらもノンバーバルコミュニケーション(非言語コミュニケーション)です。
午後にはスタッフがその曜日に合わせたテーブルゲームやリハビリ効果も期待できる動きのあるゲームを、ご提示させていただいております。
この大変な時期を「わおん」で楽しい一時に変えて、お過ごしいただきたいと願い、日々様々な展開をしております。
ご利用者さんのご家族が育てられた夏のお花を頂戴しました。
この色を見ると力が湧きますね。
再びコロナウイルス感染者が各地で増えております。
皆さんのご家庭でも緊張が走っている事と思います。
「わおん」でも今一度気を引き締めて、対策を講じていこうと思います。
施設内にコロナ菌を持ち込まないように、今一度、ご協力をお願い申し上げます。
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