関西では地震ー大雨ー台風と、災害が発生することばかりが続いています。
災害に合われた方々にお見舞いを申し上げます。
当地朝来市では今回の台風では大きな被害はなく、カラッカラに乾いていた大地を潤してくれたようにも感じます。そして、少し涼しさも感じられたかもしれません。
でもまだまだ夏は終わりません。35℃、36℃、37℃・・・どこまでも上がりそうで…
先日からの猛暑で、「わおん」ご利用の皆さんにはこんな音楽をお届けしていました。
そう、誰もが知っている ♪うみ です。
歌詞幕の上部分に、マグネットでマークが置いてあります。
これは何だと思われますか?
実は、1番・2番・3番 の歌詞の人気投票です。
「ご自分の一番好きな歌詞は何番ですか?」とお尋ねしています。
「どれでもいい」「みな好きや」等という答えが出ますが、何かを選ぶ力も大切です。
文字を読み、自分の気持ちを考え、想像力を働かせ、ご自分の意志で決めてもらいます。
時間をかけてでも、一人ずつの答えを待ちます。
勿論、すぐに答えの出る方もいらっしゃいます。
この時は、場におられた9人がご自分で意思決定されました。
数回この取り組みに参加された方で、はじめは選択することができず「どれもいい歌詞や」と言われていましたが、今では「2番が好きです、海の大波は力強いから」と仰るようになりました。
一つ選ぶという能力がこの場では再構築されたと言えるのではないでしょうか。
さて、こんな日もありました。
何をしてるのでしょう・・・
♪うみ を歌いながら、青い布と銀のラメの布を合わせて、海の波を作っています。
海色に見えませんか? 太陽に照らされキラキラと輝いている水面の様に・・・
色彩刺激もあり皆さんとても集中されいい表情になります。
こんな風に
波を沈めたり
・・・
皆さんで大波を作ってみようと…
持ち上げます。
少し腕の運動にもなります。
特に二の腕の振袖に・・・(>_<)
肩の可動域も作れます。
ここまで上がると
布が空気を張らんで、けっこう重いです。
でも何だか皆で高く上げたい気分になります。
ザバーンとよせ来る波を想像しますね。
大きな波が出来るときは、何だか皆さんの一体感がでます。
歌のリズムに合わせ、布を上下に動かすのですが、
1人違う動きをすると波が作れません。
自然と協調性も生まれます。
一番大きな波が出来たときは、
「皆さん今、海底に居ますよー」っと言うと、
「うわ~ほんまやね~」と海底気分になれます。
あれ!海底にヴァイス君が・・・
皆で大笑いしました。
「おいおい、海底やから溺れるよ~」
でもヴァイスは風が来るから涼しくて面白かったのでしょう。
皆さんといつも一緒にいたいヴァイスです。
そしてこの日は、色彩刺激にと
♪夏の思い出 を歌い、~シャクナゲ色にたそがれる~
シャクナゲ色の布も提示しました。
その布をヴァイスがスカーフに。。
女の子みたいですね❤
ヴァイスの姿に思わず笑みが
こぼれます。
皆さんの心に、海の色とシャクナゲ色を届けた日でした。
海の色を見て家族の海水浴を思い出された方、友達と学生時代に泳いだことを話された方、海ではないけど川で泳いだことを話してくださった方、亡きご主人と海で泳いだ思い出、貝拾いの思い出など、様々に回想されました。
柔らかい布の動きで心が解れる方もいらっしゃいます。
また、海の色と夕焼けの色、対照的な色使いで心が晴れる方もおられ、明るい気持ちへ誘導できることも。。。
そして、協調性も感じつつ腕や肩の運動にもなります。
その結果、笑顔になっていただけます。
このように、音楽療法では目的を設定し計画的に音楽を使います。
他に ♪うみ でこんなことも・・・
「わおん」の事務長が何だか話しています。
それを皆さん真剣に・・・
皆で♪うみ の歌詞を
思いだした後…
日本丸(帆船)の写真をお見せし、こんなのに乗って・・・
~行ってみたいな
よその国~♪
唯一わおん内で日本丸に乗た人・・・が、説明しています。
日本丸を「きれいな船やね~」と言われ、詳しい話に興味津々でした。
男性からは質問も出て、「何トンあるのか?」「どのくらい揺れるのか?」「何人乗れるのか?」等、皆さんの知的好奇心が動きました。
本当に船で仕事をしていた人の話は臨場感があり、また皆さん経験のない事ばかりだったので、とても興味を持たれたようでしたね。
オーシャンドラム という楽器を♪うみ に入れると・・・
向かって右から二人目の男性、Kさんが奏でていらっしゃるのがオーシャンドラムです。
波の音、効果音を出します。
小さな3mmほどの玉がたくさん入っていて、それを左右に傾けてザー…ザー…という音を出します。その傾け方にちょっとコツがいりますが(笑)
歌うことが一番楽しい、ご飯より歌うことが好き!なSさん。
それでもけっこう夢中になってしまうのが、オーシャンドラムです♪
「波の音に近づけるのってむつかしいわね!」
(^。^)y-.。o○
Sさんから楽器を受け取り波の音に挑戦中のHさん。
Hさん;「あれっ!本当やわ、難しいねえ」
隣のMさんも興味を持たれたようですね。
Yさんも一生懸命工夫してくださいました。
波の音を思い出しながらザー…と長く音を伸ばすには・・・?と真剣です。
隣に回すので他者との関係もでき、そこで会話が生まれます。場の共有になります。
この暑い夏に、季節感がある曲なので♪うみ をよく歌いますが、ご紹介したように様々な切り口で皆さんに楽しんでいただいています。
誰もが口ずさみ、嫌いな方がほとんどいらっしゃらない曲なので、もっといろんな楽しみ方を模索したいと思っています。
皆さんこの曲から「今は夏」を感じて頂けているでしょうか???
「わおん」の皆さん!この歌に限らず、もっともっと夏の歌を楽しみましょうね。
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