☂の降る一日でしたが、お昼過ぎの束の間の晴れ間に行ってきました。
どれも力作ですが、これは「ふるさと」という作品です。
山で遊んでいる子供たちに、両親が「もう帰っておいでー」と声をかけているところ。
こんなシーンを本当に見たことがあるような・・・
じっとお人形をご覧になっているIさん。
「ほんまにこうやったなあ・・・」
「私もこうして押したのを思い出すわ」とSさん。
IさんとSさんは、この御人形を見てらっしゃいます。
「薪運び」という題がついていました。
昔は生活の中で欠かせないお仕事。
そんな一コマを再現されていて、荷車には赤ちゃんも乗せられていました。
こちらのSさんもこの御人形に釘付けでした。
「お顔の表情がどの御人形も素敵だわ・・・」っと。
Sさんがご覧になっているのは、
「日役の人々」という題名。
日々の仕事が終わり、様々な話をしている場面だそうです。
お顔、洋服、どれも一体ずつに個性がでています。
昭和20年ごろの生活の一部を抜き取られていて、皆さんもともに生活された時代。
お仲間で会話が弾みました。
皆さんとっても熱心にご覧になっていましたね。
ご自分の生活の中に同じようなシーンがあったことを思い出され、「そう!こうしてたよね!」っと記憶が甦り、涙されている方もいらっしゃいました。
「これは私、こちらに居るのが兄、そして私のお父さんとお母さん・・・顔も似てる!」
ロビーで持参していたお茶を飲み、それぞれ感想を話しています。
「御人形さんを見せて頂いて、よかった」との一言が、とっても嬉しかったスタッフです。
暖かい一服のお茶に皆さんほっとされ、ご自分の生きてこられた道を振り返られました。
「ほんまに、あんなんやったね」
「私もああして育ったわ」
「私の家族みたいやったわ」 等々、話して下さいました。
やはり「渡辺うめさん」は但馬の生活を切り取ってらっしゃるのですね。
それぞれのお人形にうめさんが何歳の時に製作されたかが記されていました。
ご高齢になってからもエネルギッシュにお人形に向かわれていたお姿を感じ、「私もボヤボヤしてたらあかんね、頑張らないと!勇気づけられました」との感想も出ました。
いろんなものを観たり聴いたりすることで、少しでもご利用者さんの気持ちによい変化があることを願っています。
これからも様々なところへ出かけ、よい刺激を頂きたいと思っています。
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実はこの時、雨がかなり降りだしていました。
長寿の郷の職員の方に、「入り口近くまで車を入れて良いですよ」とお声かけ頂き、皆さん車の乗り降りがスムーズにできました。
ご厚意に感謝いたします。
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