皆さんはどのようなお盆をお過ごしでしたか?
「デイサービスわおん」ではいつもと変わらず、ご利用者さん達がこられました。
「広島・長崎原爆の日」と「終戦の日」の音楽療法をご紹介します。
戦争を知らない私は、戦争の話題を直接口に出すことは控えています。しかし、音楽療法には戦争を意識して選曲します。そうすると当然話題は戦争に関係してきます。
♪鐘の鳴る丘 (緑の丘の赤い屋根~)
鐘が鳴りますキンコンカン・・・という歌詞のところで、ハーモニーベルを各音2名ずつで担当して頂き、鳴らすタイミングを忘れないように、って歌っているうちに忘れてしまう方は誰でした?笑
♪憧れのハワイ航路 (晴れた空 そよぐ風~)
この曲は皆さん楽しく歌われます。銅鑼・マラカスを入れて少し雰囲気を出します。この日は男性に銅鑼をお願いすると、音量やタイミングをよく考えて、鳴らして下さいました。
♪長崎の鐘 (こよなく晴れた青空を~)
私が説明するまでもなく、皆さんはどのような内容の歌かご存知でした。その歌詞に自然と表情は悲しくなります。
この歌を笑顔で歌うことはできません。
ご利用者さんは戦争体験談をお話しくださることがあります。中央の男性の話を参加者全員が耳を傾けています。
この時に、その話題に共感されると、話し手も聴き手も一体感がでます。私は大切にしている取り組みです。
シリアスな曲が続くとき、曲と曲の間に綺麗な音のする金属製のボールを提示しています。このボールは耳元で揺らすと澄んだ音色がコロンコロン~と鳴ります。一つのボールを私が手渡すのではなく、利用者さんから利用者さんへ、心をつなぐように回していただいています。
♪銀座のカンカン娘 (あの娘かわいやカンカン娘~)
この歌も皆さん楽しく歌われますが、やはり時代の背景が出ている一曲です。オリジナル曲がテンション高く歌われているので、ちょっとドラムも入れてラテンっぽくしました。ハンドドラムを支えている職員は決してタイミングやテンポを強要しません。
♪鐘の鳴る丘 ♪憧れのハワイ航路 ♪長崎の鐘 ♪銀座のカンカン娘 ♪あざみの歌 をこの日のプログラムに入れていました。
どれも戦争と係る曲なのですが、あまり湿っぽくならずに、でもみなさんのお気持ちに寄り添いたい・・・そんな音楽の一時を考えてみました。
この日はヴァイス君はちょっとつまらなかった様です。
音楽が終わるのを眠らないで待っていました。
そんなヴァイスの表情を最後に一枚アップします。
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